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ダニが媒介する感染症に注意しましょう
野外作業や農作業、レジャー等でダニの生息場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。ダニに刺された人が病気を発症することがあり、国内では日本紅斑熱やつつが虫病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などが知られています。
野外でのダニ対策を行うとともに、野外活動後、数日して発熱等の症状が認められた場合は、速やかに医療機関を受診してください。
マダニ類について
「マダニ」は、固い外皮に覆われた比較的大型のダニで、主に森林や草地などの屋外に生息しており、市街地周辺でも見られます。
予防するためには
1.マダニは、草むらや藪・森林にいます。このような場所で長時間地面に直接寝転んだり、座ったりするのは止めましょう。
2.草むらなどに入るときは、長袖、長ズボン、手袋、長靴等を着用しましょう。
ダニを寄せ付けないためには、肌の露出部分や服に虫除け剤の使用も有効です。
虫除け剤は皮膚の露出部に使うか、衣服の上から使います。(説明書の注意書に沿って使用してください。)
4.帰宅後はすぐ入浴し、体をよく洗い、新しい服に着替えましょう。
着ていた服はすぐに洗濯するか屋外で天日干ししましょう。
マダニ類に刺されたら
マダニ類の多くは、人や動物に取り付くと、皮膚に口器を突き刺し、長時間吸血します。
無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ったり、ダニの体内や傷ついた皮膚からでる液体に病原体がいる可能性があるので、できる限り直接手でダニを取ったり、つぶしたりしないようにしてください。
吸血中のマダニに気が付いた際は、できるだけ病院で処置してもらいましょう。
また、マダニに刺された後に、発熱等の症状が認められた場合は、早めに医療機関を受診してください。
ダニ媒介脳炎の発生について
ダニ媒介脳炎は平成28年8月10日に北海道にて23年ぶり2例目の患者の発生が確認され、平成29年7月11日に国内3例目の発生が同じく北海道にて確認されました。
【ダニ媒介脳炎とは】
ダニを媒介とする感染症のひとつで発熱、筋肉痛、麻痺、重篤になると意識障害、けいれん、髄膜炎、脳炎を引き起こします。
ダニ媒介感染症について(千葉県)<外部リンク>
国立感染症研究所<外部リンク>
厚生労働省<外部リンク>
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A