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「香り」による健康被害を知っていますか

更新日:2024年1月23日更新 印刷ページ表示

自分にとっては「いい香り」でも他の人はその「香り」によって体調を崩すことがあることを知っていましたか?

「香料」による健康被害について

 近年、海外製の香りが強い柔軟剤がブームになったことをきっかけに芳香性を前面に打ち出した商品が多くなり、衣類などにそれぞれの香りをつけて楽しむ人が増えてます。またその影響は柔軟剤に留まらず、消臭除菌スプレー、化粧品、文房具にまで芳香性を謳うものが広く出回るようになり、「香り」付きのものが非常に身近なものになりました。
 しかしその一方でその「香り」を不快と感じる、ひどい場合には咳や頭痛、めまいなどの体調にまで影響を及ぼす人がいます。
室内等では。各家庭の柔軟剤・洗濯洗剤等の香りが混じり合い、とても強い香りに変わっています。
 人工的に「香り」を作り出した「香料」に含まれる化学物質に反応して、ぜんそく、アトピー、頭痛、めまい等を誘発したり、体調を崩すとも言われていますが、発症条件や症状に個人差があるためその原因、発症までのプロセスなどは解明されていません。

柔軟剤の香りのイラスト洋服の香りのイラスト

自分にとっては心地よい香り、でも周りの人はどうでしょうか?

 「香り」の感じ方には個人差があります。
 例えば、日頃から「香り」付きの柔軟剤を使用しているとその「香り」に慣れてしまい、自分が慣れてしまった「香り」は弱く感じるようになり、より強い「香り」を求めて柔軟剤を使いすぎてしまうこともあります。そのため、自分にとってはいい「香り」であっても、自分が思っている以上に周りには「強い香り」を振りまいているかもしれないということ、その「香り」自体が苦手な方がいることを理解してもらい、柔軟剤だけでなく「香り」を謳う製品についてはその使用方法等について適正な使用量、使用方法を守るよう心掛けてください。
 そして柔軟剤だけでなく芳香性を謳う製品は、その使用方法等について適正な使用量、使用方法を守るよう心掛けてください。
 ~誰でも起こりうることなので、予防のためにできること~
例1、香りのない製品で洗濯する
 ※セスキ炭酸ソーダなら安価で溶けやすい。
例2、クエン酸で柔軟効果を出すこともできます。

香りで体調を崩している人のイラスト

今一度、周りを見回してください

 この「香り」が原因で体調を崩す症状については、目がかゆくなる、鼻水が多量に出る、頭痛がするなどアレルギーに似た症状から、耳鳴り、吐き気、めまい、全身の倦怠感、集中力の低下など多岐に渡ります。症例に個人差があるなど原因が特定できないことからも残念ながらこの症状を改善する方法は見つかっていません。また、換気や空気清浄機を使用するなど、体内に原因となる物質を取り込まないよう自衛しかないと言われています。

 今の生活をすぐに変えることは難しいですが、現実問題として困っている人がいることも事実です。
 少しづつでも構いませんので身近な心配りから始めてみてください。

参考

厚生労働省「科学的エビデンスに基づく新シックハウス症候群に関する相談と対策マニュアル改訂新版」
日本医師会発行 健康ぷらざNo.508「香料による新しい健康被害も」
独立行政法人国民生活センター「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供」


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