本文
腎臓について考えてみませんか?
毎年3月第二木曜日は世界腎臓デーです。
今年は3月13日です。
腎臓について正しい知識を身につけましょう。
腎臓ってどんな働きをしているの?
腎臓にはいくつかの役割があります
・血液をろ過し、不要な老廃物を尿として排出する
・赤血球を作るホルモンが出る
・血圧を調節するホルモンが出る
・カルシウム吸収に必要なビタミンDを作り、骨を丈夫に保つ
慢性腎臓病(CKD)って何?
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓が何らかの原因でダメージを受け、血液をろ過する機能が落ちてしまう病気です。
聞いたことがない方もいるかもしれませんが、8人に1人が罹患している身近な病気です。
CKDが末期の状態まで進行すると、自身で血液ろ過ができなくなるため、
身体に残った老廃物を除く治療(血液透析、腹膜透析、腎移植)が必要になります。
腎臓の機能はどうやって分かるの?
CKDは自覚症状がないことが多く、自身で気付きにくい病気です。
しかし、血液検査(クレアチニン濃度の測定)を行うことで腎臓の状態を確認することができます。
クレアチニンの濃度と年齢、性別から推算糸球体濾過量=eGFRという数値が計算され、
eGFRの値が低いほど腎臓の働きが低下していると判断されます。
また、尿検査でたんぱく尿の有無を確認することも重要です。
(1)eGFR 60%未満
(2)尿たんぱく 1+/2+/3+
(1)(2)のいずれか、または両方が3ヶ月以上続いている場合、CKDと診断されます。
腎臓からのSOSを見逃していませんか? [PDFファイル/945KB]
CKDに当てはまる場合どうすればいいの?
CKDの状態があると、脳卒中や心不全、心筋梗塞などのリスクが高まり、死亡率が上昇することが分かっています。
しかし、早期発見、適切な治療、生活習慣の見直しでCKDの進行を緩やかにできます。
病院を受診しない、健診を受けないと現在のeGFRやたんぱく尿の状態は分かりません。
年に1回は健診を受けましょう。
また、健診で異常を指摘されたら、必ず医療機関を受診しましょう。
市民の方を対象に、勝浦市の保健師、管理栄養士と一緒に生活習慣の振り返り、見直しを行っています。
ご希望の方は市民課 健康管理係までご連絡ください。