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南海トラフ地震は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源域として概ね100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。前回の南海トラフ地震(昭和東南海地震(1944年)及び昭和南海地震(1946年))が発生してから70年以上が経過した現在では、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。
南海トラフ地震が発生した場合、著しい地震災害が生じるおそれがあり、防災対策を推進する必要がある地域を、南海トラフ地震防災対策推進地域として内閣総理大臣が指定しています。
勝浦市は、平成26年3月31日に指定を受けました。
南海トラフ地震は、想定震源域が広範囲であり、東側で発生する場合、西側で発生する場合、連続して発生する場合もあり、想定されるケースが複数あります。その中でも、駿河湾~紀伊半島沖が主震源の場合、勝浦市に最も大きな被害をもたらすと想定され、最大震度5弱、最大津波高6m、津波最短到達時間約40分と予想されています。
南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、調査結果を発表する場合に発表されます。政府や市の1週間の事前避難等の呼びかけに応じて防災対応をとるだけでなく、個々の状況に応じて自主避難等を準備・開始しましょう。
南海トラフ地震臨時情報と備えについてはこちら→リーフレット[PDFファイル/5.74MB]
市では、避難に時間のかかる要配慮者(高齢者、妊婦、障がい者等)が、津波到達までに避難が間に合わないおそれがある地域として、下記の地区を高齢者等事前避難対象地域に定めています。
高齢者等事前避難対象地域では、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が発表された場合、後発地震の発生に備えるため1週間の事前避難を継続してください。また、要配慮者以外の方については、個々の状況に応じて自主的に避難してください。
《勝浦地区》
勝浦区、浜勝浦区、墨名区(ニュー黒潮台、若潮台を除く)、新官区、沢倉区、川津区、出水区、部原区
松部区(松部山田を除く)、串浜区(串浜新田を除く)
《興津地区》
大沢区(上大沢を除く)、浜行川区(広畑を除く)、興津区(久保山台を除く)、守谷区、鵜原区、吉尾区
内閣府HPはこちら<外部リンク>
日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震は、房総半島東方沖から三陸海岸の東方沖を経て択捉島の東方沖までの日本海溝と千島海溝の地殻の境界等を震源とする地震であり、古来より、巨大地震や地震の揺れが小さくても大きな津波を発生させる“津波地震”と呼ばれる地震まで、多種多様な地震が発生し、幾度となく大きな被害を及ぼしてきました。
東日本大震災を教訓に、最大クラスの津波に対しては避難を軸とした総合的な津波対策を進めていくことになりました。
日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震が発生した場合に著しい地震災害が生ずるおそれがあり、防災対策を推進する必要がある地域を、科学的に想定しうる最大規模の地震を想定し、内閣総理大臣が指定しています。
勝浦市は、令和4年9月30日に指定を受けました。
日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震は、日本海溝モデルと千島海溝モデルがあります。
その中でも、日本海溝モデルが勝浦市に最も大きな被害をもたらすと想定され、最大津波高4m、津波到達時間約57分と予想されています。
先発地震が発生した後、さらに大きな地震が発生する可能性があるため発表されます。
政府や市が1週間の事前避難を呼びかけることは想定しておりませんが、個々の状況に応じて自主避難等を準備・開始しましょう。
北海道・三陸沖後発地震注意情報の備えについてはこちら→リーフレット[PDFファイル/1.14MB]
内閣府HPはこちら<外部リンク>