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先月号の災害時の共助、「海・山連携」について、皆さまからのお声をありがたく拝聴しました。
さて、今回は「水道」と「ごみ処理」についての話です。「水道料金の値下げをしてほ
しい!」という市民の皆さまからの要望に応えるべく、本市は今年度から超過料金の値下げを行いました。
水道事業は、独立採算制を原則としていますが、給水人口の減少や、コロナ禍による施設の休業など、さまざまな理由により給水収益が減少。本来は、水道水の売り上げで老朽管の更新や老朽化した施設の改修などをはじめとした水道事業の全体を賄わなければなりませんが、水道料金を値上げしない場合、一般会計から多額の繰り出しをしなければ運営できなくなります。
このような中、ひとつの事業体では解決できないさまざまな課題に対処し、安全で良質な水道水を将来にわたり供給することを目的に、夷隅地域2市2町による「夷隅地域水道事業統合協議会」を発足。令和7年度の統合・広域化を目標に、現在協議を進めているところです。
一方、老朽化が進むクリーンセンターは、夷隅郡市内での広域化について、長い間検討を進めてきたものの、令和2年、2市2町による広域化は中止となりました。
本市の現クリーンセンターは稼働開始から37年が経過、ここ6年間で総計7億5千万円の修繕費を投入しての厳しい運営です。
また、衛生処理場も40年経過し、老朽化対策が急がれる中、どのような方向を目指したらよいのかを、近隣首長方に相談し、検討する4カ月でした。
その結果、ごみ処理についてはより広い枠組みでの連携の検討を進め、衛生処理については、近隣自治体との共同処理に向けた申し入れをしたところです。
皆さまには、ごみ少量化へのご協力を切にお願いいたします。
勝浦市長 照川由美子