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令和7年の新春を迎え、年頭のごあいさつを申し上げます。
昨年は、千葉県誕生150周年を祝うグランドフィナーレが本市にて盛大に開催されました。会場は大勢の来訪者で賑わい、県内各地で繋げてきたこの記念事業を本市で締めくくることができ、大変嬉しく思っております。
一方、昨年の元日に発生した能登半島地震を受け、市民の皆様の生命と財産を守るため、災害対策の重要性を改めて痛感しました。いつ起こるか分からない災害への備えを再確認し、集落への孤立支援対策を重点に、備蓄物資の分散管理、ドローンの活用など、より一層の災害対策に取り組んでまいります。
また、皆様が安心して日常生活を送れるようインフラ関連施設の整備も注力して進めてまいります。可燃ごみ処理の広域化、し尿の共同処理の実現に向け、引き続き、近隣自治体との連携を深めていきたいと考えます。
さて、市政を担って3度目の新年を迎えました。市民福祉の向上を最優先にまちづくりを進めているところですが、本市の出生数は減少の一途をたどり、人口減少にも歯止めがかからない状況が続いております。少子化による人口減少は本市が直面している最大の課題であると考え、本年4月から「こども未来応援課」を新設し、将来を見据えたまちづくりに邁進してまいります。
そして、産業面では、持続的な発展を目指し、農林分野では、ほ場整備事業が進められている大森・大楠地区での区画整備工事が本格的に始まります。完成後は、大型機械の導入が可能な区画となり農作業の効率化が図られます。
水産分野では、担い手の確保や育成に取り組むとともに、本市の高品質な水産物の付加価値を高め、ブランド力の向上と販路拡大を促進します。漁港や朝市を中心とした地域資源の魅力を発信し、地域全体のさらなる活性化を目指してまいります。
本年2月22日から3月3日まで開催を予定している「2025かつうらビッグひな祭り」では、6年ぶりに芸術文化交流センターでのホール展示を再開します。地域を挙げての大イベントに向けて、多くの方々をお出迎えできるよう準備を進めてまいります。
引き続き、市全体の活力が増していくよう、観光での交流人口の増加や、移住定住施策を充実させ、こどもから高齢者まで、「誰もが安心して暮らせるまちづくり」を目指し、全力で取り組んでまいります。結びに、本年が皆様にとって明るく希望に満ちた年となりますようご祈念申しあげまして年頭の挨拶といたします。
勝浦市長 照川由美子