本文
1月半ばの早朝、九州の宮崎へと「外来漁船誘致」に勝浦漁業協同組合長と共に出かけたときの話です。船ごとの勝浦港での水揚げ実績を基に、表彰状などを準備し一軒一軒を訪ねますが、船主の多くは海に出ており、迎えてくださるのは女将さん方です。「今年も是非、勝浦港に水揚げをお願いします。」と頭を下げると、「行かせます!必ず勝浦に入るよう言いますので!」と力強いお言葉。別のお宅では、同行した水産業者から「親父さんの顔が見たくてやってきました!」との声に、奥から無理を押して姿を見せてくださり「自分はもう船には乗れないが、若い者によく言っとくよ」とのご対応。帰り道「久しぶりに親父さんに会えて、来た甲斐があったなあ」という声に、この誘致活動にかけてきた思いが伝わってきました。その夜は、宮崎と勝浦港を強い絆で結んでくださった方のお通夜に皆で参列し、感謝と哀悼の意を捧げました。翌朝、「この活動が、どうか水揚げに反映されますように!」と鵜戸神宮に祈願をしました。
港町という点で、もうひとつの話です。昨年末、本市は富里市と「海と陸の交流協定」を締結しました。それ以前には、新勝浦市漁業協同組合の皆さんと富里市の物産直売所「末廣農場」に出かけ、金目汁を振る舞ったところ、これが大好評で、早朝より長蛇の列。呼び込む私達も、並んで待つ皆さんも満面の笑顔でした。今年も是非開催を!とのことで2月8日に実施、ビッグひな祭りの宣伝にも熱が入りました。
まもなく始まるビッグひな祭りは、港町かつうらに華やかな春の到来を告げます。私達は、初日の2月22日(土曜日)JR新宿駅でのPR後、臨時列車に乗り込み車内での宣伝活動に力を注ぎます。今年は6年ぶりのキュステホールでの展示にも期待がかかります。さあ、アクティブに華やかに、おもてなしの心の準備をして、春を迎えましょう。
勝浦市長 照川 由美子